理学療法士とは何をする人?
「理学療法士とはどんな仕事なの?」「リハビリをしてくれる人?」「作業療法士とは何が違うの?」と疑問に感じたことはありませんか。
理学療法士は、身体の動きや機能の回復を支える医療専門職です。医療現場では「PT(Physical Therapist)」と呼ばれることもあります。けがや病気のあとだけでなく、痛みの軽減、動きやすさの改善、日常生活のしやすさの向上など、さまざまな場面で関わることがあります。
病院やクリニックでリハビリに関わる職種として知られていますが、近年では産前産後ケアやスポーツ分野など幅広い領域で活躍しています。
この記事では、理学療法士とは何か、仕事内容、できること、リハビリとは、作業療法士との違いまで、わかりやすく解説します。
理学療法士は、妊娠中・産後の不調や骨盤底筋の悩みなど、ウィメンズヘルスやフェムケアと呼ばれる分野でも関わる場面があります。
女性のケアに携わる理学療法士については、こちらの記事で詳しく解説しています。
この記事で分かること
- 理学療法士の仕事内容とできること
- リハビリ・作業療法士・整体との違い
- 産前産後やウィメンズヘルス分野での関わり
- 相談できること・理学療法士がいる場所
理学療法士とは?

理学療法士は、体の動きや身体機能の回復・維持を支える国家資格の医療専門職です。
主に、立つ、座る、歩く、起き上がるといった基本的な動作や、身体の動かしやすさを支える役割があります。病気やけがのあとだけでなく、加齢による体力低下、慢性的な痛み、姿勢の左右差などに対しても関わることがあります。
簡単に言うと、「動くこと」に関する専門家です。
理学療法士は何をするの?

理学療法士は、単に運動を教えるだけではありません。まず体の状態を確認し、何が原因で困りごとが起きているのかを整理し、その人に合った対応を考えます。
体の状態を確認する
理学療法士は、次のような点を確認します。
- 姿勢
- 動き方
- 筋肉のはたらき
- 関節の動く範囲
- 痛みの出方
これにより、表面的な症状だけでなく、背景にある原因を考えます。
こうした評価をもとに、体のどこに負担がかかっているかを整理し、リハビリの進め方を考えます。
運動や動き方を提案する
体の状態に合わせて、ストレッチ、筋力トレーニング、動き方の練習などを行います。
たとえば、
- 歩くときのバランスを整える
- 腰に負担の少ない体の使い方を覚える
- 痛みが出にくい動きを練習する
といった対応があります。
日常生活の工夫を伝える
理学療法士は、運動だけでなく、日常生活の動き方の工夫も伝えます。
- 立ち上がり方
- 抱っこの仕方
- 姿勢の整え方
- 家事や仕事での体の使い方
こうした工夫によって、日常生活の負担を減らせることがあります。
理学療法士の仕事内容

理学療法士の仕事内容は、働く場所によって少しずつ異なります。
病院やクリニック
けがや病気のあとに、動きや体力の回復を支えることが多いです。手術後のリハビリや、腰痛、膝痛、脳卒中後の回復などにも関わります。
介護・福祉分野
高齢の方ができるだけ自分らしく生活できるように、歩行や立ち上がりの練習、転倒予防などを行います。
スポーツ分野
スポーツによるけがの予防や、競技復帰に向けたサポートを行うことがあります。
産前産後・女性ヘルス分野
近年は、妊娠中や産後の不調、骨盤底筋、骨盤まわりの痛み、姿勢や動作の問題など、いわゆるウィメンズヘルス・フェムケア領域に関わる理学療法士も増えています。
女性のケアに携わる理学療法士については、こちらの記事をご覧ください。
特に、妊娠中や産後は、腰痛や骨盤まわりの不調、骨盤底筋の機能低下など、体にさまざまな変化が起こりやすい時期です。
理学療法士に相談できることは?

理学療法士に相談できることは幅広くあります。
- 腰痛や肩こりなどの身体の不調
- けがや病気、手術後のリハビリ
- 歩きにくさやふらつき
- 姿勢の不安定さや左右差
- 妊娠中・産後の体の変化
- 骨盤底筋に関する悩み
「この症状で相談してよいのかな」と迷う場合でも、体の使い方や動きの困りごとがあるなら、理学療法士が関われることがあります。
特に、骨盤底筋のトレーニングは、自分では正しくできているか分かりにくいことがあります。骨盤底筋の役割やセルフケアについては、以下の記事で詳しく解説しています。
理学療法士はどこにいる?

理学療法士は、さまざまな場所で働いています。
- 病院
- 整形外科クリニック
- リハビリテーション施設
- 介護施設
- 訪問リハビリ
- 産前産後ケア施設
- 女性の健康を支えるウィメンズヘルス分野
病院だけでなく、地域の中で理学療法士が関わる場面は広がっています。
理学療法士は必要?通う意味は?

理学療法士に通う意味は、単に一時的に楽になることだけではありません。
理学療法士は、
- なぜ不調が起きているのか
- どう動くと負担が減るのか
- どうすれば再発しにくいか
を整理しながらサポートします。
そのため、症状があるときだけでなく、体の使い方を見直したいときや、再発予防をしたいときにも意味があります。
理学療法士とリハビリとの関係
「理学療法士」と「リハビリ」は同じように使われることがありますが、厳密には意味が異なります。
- 理学療法士:人、職種の名前
- リハビリ:回復や生活再建を目指すための支援全体
つまり、理学療法士はリハビリに関わる専門職の1つです。
理学療法士と作業療法士の違い

理学療法士と作業療法士は、どちらもリハビリの専門職ですが、中心となる視点が少し異なります。
理学療法士
- 立つ
- 座る
- 歩く
- 体を動かす
といった基本的な動作を中心にみることが多いです。
作業療法士
- 食事
- 着替え
- 家事
- 仕事
- 趣味活動
など、生活の中の具体的な作業や活動に関わることが多いです。
実際には重なる部分もありますが、理学療法士は「動きの土台」、作業療法士は「生活行動」により近いイメージです。
理学療法士とその他用語の違い
整体との違い
整体は民間の施術であり、国家資格ではありません。一方、理学療法士は国家資格を持つ医療専門職です。
理学療法士は、体の状態を確認しながら、医学的な視点を含めて運動や動き方を提案します。整体は体を整えることを目的にする場合が多いですが、理学療法士は原因の分析や再発予防まで含めて考えることが特徴です。
整骨・接骨院との違い
整骨・接骨院では、主に柔道整復師が対応します。骨折、脱臼、捻挫、打撲などの外傷への対応が中心です。
一方、理学療法士は、より広い範囲で身体の動きや機能の改善に関わります。運動療法や姿勢改善、日常動作の工夫などを重視することが多いです。
マッサージとの違い
マッサージは、筋肉の緊張をやわらげたり、リラックスを促したりする方法として用いられます。
理学療法士は、一時的な変化だけでなく、その後の動き方や機能改善まで含めて支援することが特徴です。
理学療法士に関するよくある質問

理学療法士は何をしてくれるの?
体の状態を確認し、痛みや動きにくさの背景を整理したうえで、運動や動き方の工夫を提案してくれます。一時的な対処だけでなく、原因の整理や再発予防まで含めて考えることが特徴です。
理学療法士に相談できることは?
腰痛、肩こり、けがや病気・手術後の回復、歩きにくさ、姿勢のくずれ、産前産後の体の不調など、動きに関する悩みを相談できる場合があります。「この症状で相談してよいのか」と迷う場合でも、まず相談してみることが大切です。
ウィメンズヘルスに関わる理学療法士とは?
妊娠中・産後の不調、骨盤底筋、尿もれ、骨盤まわりの痛みなど、女性のライフステージに伴う体の変化をふまえて支援する理学療法士のことです。近年、この分野に専門的に関わる理学療法士が増えています。です。
フェムケアに理学療法士は関われますか?
はい。妊娠中・産後の不調、骨盤底筋、尿もれ、姿勢や動作の悩みなど、フェムケアに関わる一部の悩みに理学療法士が関われることがあります。気になる症状がある場合は、まず相談してみましょう。
理学療法士はどこにいる?
病院、クリニック、介護施設、訪問リハビリ、産前産後ケア施設などにいます。近年は地域の中での活動も広がっており、女性の健康を支えるウィメンズヘルス分野でも関わる場面が増えています。
理学療法士は必要?
痛みや不調が続くとき、体の使い方を見直したいとき、再発を防ぎたいときに役立つことがあります。「何から始めればよいか分からない」という段階でも相談できることがあります。
いときに役立つことがあります。
理学療法士に通う意味は?
一時的な対処だけでなく、原因の整理や再発予防につながることがある点に意味があります。動き方の工夫を知ることで、日常生活の負担を減らせることもあります。
まとめ

理学療法士とは、身体の動きや機能を支える医療専門職です。
理学療法士は何をするのかというと、体の状態を確認し、その人に合った運動や動き方、生活の工夫を提案します。仕事内容は病院だけでなく、介護、スポーツ、産前産後ケアなどにも広がっています。
「体の不調が続く」「どう動けばよいか分からない」と感じるときは、理学療法士が力になれることがあります。
この記事は理学療法士監修のもと作成し、一般的な医療情報を提供することを目的としています。
症状や不安な点がある場合は、医療機関へ相談してください。
参考文献
Women’s PT Mediaでは、女性の健康に関する理学療法士の知識やセルフケア情報を発信しています。関連する記事もぜひご覧ください。




